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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

九州縦断旅行

九州縦断旅行

旅行期間:平成25(2013)年1月4日(金)~1月6日(日)
訪問標的:肥薩線の古い駅、柳川の川下り

【プロローグ】

 九州で新幹線利用可のフリー切符が発売されると聞き、これは是非行かねばと年始の訪問を軸にプランを立て始めたのでした。また、「快速人吉」なる列車も気になっており、この列車に乗りつつ、博多~鹿児島を縦断することにしました。

【1日目】新大阪~博多~荒尾~柳川~博多

 船中泊でスタートするのが子との旅行の常だったのですが、年始の都合で往復とも新幹線で九州 in outになります。前夜は親戚宅でゆっくりさせてもらっていたので、朝起きられるか心配だったのですが、無事出立。九州には昼過ぎに上陸しました。
 今回は、九州の幸福な鉄道フリーきっぷという切符を利用して旅するのですが、これが九州内のみ発売。博多駅で窓口が混んでいたらどうしようという不安も杞憂に終わり、さくさくっと切符を購入して、九州新幹線つばめでこの切符の旅が始まります。
 1日目はどうしようか悩んだのですが、子が楽しめる内容も盛り込まねばということで、柳川の川下りを行程に入れました。JR利用で柳川へ行くというのは結構めんどくさくて、筑後船小屋からバス利用にしようかとか、大牟田から西鉄利用にしようかとかいろいろ考えたのですが、これまで行きそびれていた荒尾駅が近いではありませんか。川下りの受付時間にも間に合いそうだったので、筑後船小屋で新幹線を降りて、荒尾~大牟田~柳川とJR、西鉄利用で歩を進めました。荒尾駅は背の高い立派な駅舎で、青天をバックに写真におさめます。これで、一つ憂いが消えました。
 柳川では、駅改札を出てすぐのところに川下り乗船券発売所があったので、そこで手続きをします。乗船場まで迎えのバスに乗ってほしいと言われ、えー歩いて行けるじゃんとか思ったりしたのですが、どうやら係の人によるといくつか船会社があり、客まかせだと違う会社の乗船場に行ってしまったりするかららしいです。
 こんな夕方に船に乗るのは私らだけかと思っていたら、十数人を乗せて出発。同乗したおじさんや、若カップルのノリが良くて、船頭さんのトークと相まってなかなか良い雰囲気です。この時期はこたつ舟なのですが、なかなか面白いものです。狭い水門をぶつけずに通してくれたり、歌を歌ってくれたり、楽しませていただきました。
 下船すると、もう辺りは薄暗いです。もう施設類も閉まっていそうなので、柳川をあとにすることにします。バスで西鉄柳川駅へ戻り、大牟田乗換えで博多へ向かいます。JRのフリー切符があるので、無理矢理JRをからめるのですが、大牟田駅前でラーメンを食べている間に上り列車が行ってしまい、西鉄で博多方面を目指せばよかったと後悔します。
 だいぶ遅くなり、博多に着いたのは20時半頃。駅構内の丸善へ急いで向かい、子どももねだられていたポケモンのゲームの攻略本を購入。21時閉店ということで、ほんまぎりぎりでした。そんなこんなで、1日目が終了。今晩は、博多で投宿です。

【2日目】博多~熊本~人吉~鹿児島~博多

 いつも直前までプランが決まっていなかったりするのですが、この日は肥薩線をひたすら南下するので列車が決まっており、おのずと行程が固まっていたりします。
 博多始発のつばめ号で出発。熊本に着くと、これから乗る快速人吉号が機関車を連結しているところでした。この快速人吉号、普段は蒸気機関車で運転している列車をディーゼル機関車で動かすというものです。蒸気機関車のときより指定席が取りやすかろうということと、客車列車自体が珍しくなってきており、今のうちに乗らねばということでこの列車を軸に行程が立てられています。そして、この列車に乗ると、適度に人吉で休憩しながら鹿児島まで乗り継いでいけるという利点があるのです。
 熊本からしばらくは鹿児島本線を行き、八代から肥薩線に入ります。肥薩線はまったくの初めてではないのですが、乗った時点では駅舎に興味が無く、途中駅の風情がまったく記憶に残っていません。そんな中でも、行っておけばよかったと思っていた白石駅で何分か停車してくれます。列車の乗車率がそこそこなのと、駅舎に興味のある人がさほどいないおかげで、ゆっくりと撮影できました。その後、一勝地駅でもしばらく停車。ここの駅舎もなかなか雰囲気が良く、パシャパシャと写真を撮ります。そんなことをしていたおかげで、子どもに勝運グッズを見てあげる時間がなくなってしまい悪いことをしました。そんな私たちを乗せて、人吉には12時過ぎに到着。2時間以上乗っていたのですが、子ども向けに展望スペースで制服着用撮影をしてくれたり、くじ引きをさせてくれたり退屈することがありませんでした。鉄道に関心の無い私の息子からも、「こんな列車だったらもう一度乗ってもいい。」とのお言葉をいただきました。
 人吉では次の列車まで1時間ほどあるので、青井阿蘇神社へお詣りし、温泉に入るという予定になっています。お詣りは無事済ませたものの、あてにしていた中央温泉の扉はかぎがかかったまま。今日は休みか?途方に暮れ、どうしようと街をうろうろしていると、駅前の通りに日帰り入浴を受け付けてくれるホテルを発見。ここで、お風呂を使わせてもらいます。ぬるっとした温泉らしいお湯で、さっぱりしました。
 人吉からは、いさぶろう号でさらに南へ向かいます。先述の快速は全席指定でしたので言うまでもありませんが、このいさぶろう号も指定を取っておきました。2両編成のせいもあるのかもしれませんが、結構盛況です。この列車も途中駅で数分ずつ停まってくれるので、駅舎の姿をカメラに収めることができます。今日は天気も良く、霧島連峰もよく見え、むかーしに登った韓国岳も見ることができました。
 吉松からは特急はやとの風で鹿児島へ。この列車は自由席利用で座れるのか心配だったのですが、空いてました。皆、しんぺい号で人吉へ戻ったのかな?以前から来たかった大隅横川駅への訪問もかない、満足のうちに列車は日豊本線へ。桜島の姿がよく見え、今日のフィナーレにふさわしい車窓です。途中、仙厳園と思われるあたりでは古そうな建物がいくつか見え、これは行ってみたいが時間が無い、と残念な思いをさせられます。
 特急は鹿児島駅で降り、風呂に入ってから博多へ戻ることにします。が、調べておいた駅近くの温泉がどうしても見つかりません。新しいマンションがそびえたっていたので、もうやっていないのでしょうか。仕方がないので、別の方角のかごっま温泉へ。ここは、地元の風呂屋ということでよろしかったです。ただ、こちらが甘かったのは、シャンプー、石けん類が中に無かったこと。最近は温泉めぐりをしていなかったので、うっかりしていてタオルしか持ってきませんでした。以降、気を付けましょう。体や頭は洗えませんでしたが、湯温が高いので体が本当に温まりました。
 博多に戻ったのは、夜8時過ぎ。来るときは、新幹線~肥薩線経由で博多~鹿児島間は8時間かかりましたが、新幹線は1時間半ほど。本当に早いものです。

【3日目】博多~肥前白石~祐徳神社~二日市温泉~博多~帰宅

 この日のプランは練れていなかったのですが、あまり鉄道ばかりだと子がかわいそうなので、祐徳神社参拝と二日市温泉入浴を入れておくこととしました。
 特急かもめで博多を出発。肥前山口で普通に乗り換え、一駅で肥前白石駅に到着。以前から写真で見ていて気になっていた駅ですが、特急で通過することが多く、今回やっとこさ訪問を果たせました。写真を撮り終えた後、大急ぎで数分離れたところにある祐徳バスのバス停へ。定時になってもバスが来ず、「行ってしまったか?」と気になりだした頃にバスは来てくれました。やはりほとんどの人は自家用車で参拝のようで、行きも帰りもバスは空いていました。駐車場に入る車列は長く延びていたというのに。
 この祐徳神社、初めて参拝したのですが、参道の商店街もにぎにぎしていますし、崖に立った社殿も立派で良い時間を過ごさせてもらいました。奥の院まで行くこともでき、子も楽しそうです。商店街では、ぼーろと酒まんじゅうを買い、バスの待合所でパクつきます。
 行きのバスは佐賀市内発でしたが、帰りは武雄温泉行きのバスでした。祐徳神社を出て数分の浜三つ角というバス停で下車。ここから近くの肥前浜駅訪問を果たします。ここも以前、途中下車をし損ねて訪問できずという苦い思い出があったのですが、無事訪問を果たします。
 博多へ戻る途中、二日市で下車。御前湯で入浴した後、駅へ戻る途中、普通門司港行きが国鉄型車両で出発していくところでした。あれに乗りたかった。
 博多からは予定していたのぞみに乗車。ずっと気になっていた肥薩線の古い駅舎を訪ねることができ大満足です。次はどこへ行こうかな。

                   《おしまい》


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